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《ブラジル》コロナ禍でネット販売急伸=国税庁も税収増に期待?

 新型コロナの感染拡大で外出規制が敷かれたりする中、ネット販売が急伸しており、国税庁が税収増に期待をかけていると28日付現地紙、サイトが報じた。
 1~5月の小売販売は19年1兆3250億レアル、20年1兆3330億レアル、21年1兆7780億レアルと増えている。1~5月の電商取引は19年比で153・5%増、昨年比で74・4%増で伸び幅がより大きい。
 これは外出規制などで、取引の対象が肉やバイク、車といった、従来は敬遠されていた商品にも広がっているからだ。また、小売販売に占める電商取引の割合も、19年4・9%、20年5・9%、21年6・5%と増えている。

 これに伴って増えているのが、ネットでの領収証の発行とそれに付随する税収だ。電商取引による税収は、2月が前年同月比で20%増、3月29%増、4月39%増と増え続けており、1~4月の累計では前年同期比で27%増えた。電商取引による税収はリアルタイムで集計されるため、国税庁などは税収増を肌で感じているといえる。
 昨年中にネット販売で扱われた商品は、携帯電話やテレビ、コンピューター、カメラなどの電子機器が最多で、346億レアルを売り上げた。
 以下、服地や衣類、靴183億レアル、食料品や飲料、煙草類165億レアル、電気製品121億レアル、医薬品や化粧品、香水など84億レアル、車やバイク、部品83億レアル、ビデオゲームや玩具、スポーツ用器具、旅行用品77億レアル、家具59億レアル、建築資材40億レアル、書籍、雑誌、新聞や文具37億レアル、その他26億レアルとなっている。