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東西南北

 サンパウロ市では現在、40歳代のコロナワクチン接種が行われている最中。市民の間では今、「いかにしてヤンセンのワクチンを接種するか」が流行りになっている。同ワクチンがある保健機関を血眼になって探したがるため、ワクチンの種類は接種直前にしか知らせないよう通達が出た。少し前までは米国ファイザー社製のワクチンに対して同じような需要があったが、今度はそれがスイス製に移った形か。「少しでも効用の高いものを」「早く自由になりたい」「ワクチン不足で2回目が受けられなくなるのは避けたい」といった気持ちが働くのかもしれないが、欧米で人気のレストラン・チェーンがブラジルに上陸したときの騒ぎとどこか似ている気も。サンパウロ市では今日と明日が42、43歳、7月2日が42〜46歳の未接種の人、3日が2度目の接種の人(指定日を過ぎた人すべて)、7月5日から7日が41歳の接種となる。
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 28日は国際的なLGBTデー。この問題に関してはかねてから敏感なブラジルではさまざまなところで敬意が払われ、連邦議会などでは夜、LGBTのイメージカラーである虹色の照明が当てられるなどの工夫が見られた。また、南半球最大のゲイパレードが毎年開催されているサンパウロ市でも、市内の観光スポットなどで同様の照明を行った他、虹色をあしらった壁画で街を彩った。
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 今日30日はサッカーの全国選手権第8節が行われる。ここまで3敗4分でいまだ勝ち星のないサンパウロは、イタケラでのコリンチャンス戦。クラシコ(伝統カード)で今季初白星を狙いたいところ。徐々にエンジンがかかりはじめ、3位まで浮上してきているパルメイラスは、敵地ポルト・アレグレでインテルナシオナルとの一戦となる。