リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長は1日、年末の年越し行事レヴェイロンや来年のカーニバルをはじめとした大型イベント再開を示唆する発言を行った。1、2日付現地紙、サイトが報じている。
同市長は1日、改装後も落成式延期が続いているヴァーレ・ド・アニャンガバウーの総合施設やパウリスタ大通りの再開に関し、「ワクチン接種率が70%に達したら」と語り、「現在は56%なので、今月の終わりまでには再開することになる」と続けた。同市長はその理由として、ワクチンが効力を発揮し、コロナ感染症患者の集中治療室占有率が62%に落ちていることをあげた。
同市長は、パウリスタ大通りでのナタル(クリスマス)と年越しのイベントや、2022年のカーニバル、南部インテルラゴス・サーキットで20万人近い動員を記録する国際ロック・フェスティバルの「ロラパルーザ」などの大型集客イベント再開も示唆した。
同市長は同日、コロナからの復興と経済活動再開を念頭に置いた、2024年までのプログラムの計画書を市議会に提出しており、それとの関連でこれらの見通しを語った。計画書には309億レアルをかけた77の目標が定められている。
ただ、接種率56%は初回接種者で、ヤンセン社のワクチンで1回、他のワクチンでは2回の接種を終えた人が70%になるのはもう少し先だ。また、サンパウロ州の6月の感染者は過去最多で、死者も2番目に多かったため、大型イベントの再開には慎重さを求める声も出ている。