5日に発表された経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年の国内総生産(GDP)の成長率予想は5・05%から5・18%に、インフレ予想は5・97%から6・07%に各々、上方修正されたと同日付伯字サイトが報じた。
フォーカスは金融機関など100社以上を対象にした調査で、市場関係者が現状や今後をどのように見ているかを示す。
今年のGDP成長予想は上方修正され、5・18%となったが、来年の予想は2・11%が2・10%にと、若干、下方修正された。23年と24年の予想は2・5%で据え置かれている。
また、政府の公式インフレ指数であるIPCA(広範囲消費者物価指数)の予想値は、5・97%から6・07%に上方修正された。IPCAの予想値が上方修正されるのは13週連続だ。
この予想値は中銀の通貨政策委員会(Copom)が定める公式のインフレ目標の中央値である3・75%はもちろん、上限の5・25%も超えており、中銀がどのような対応を取るかが注目されている。インフレ目標は、上下1・5%ポイントが許容範囲で、上限を超えた場合、中銀はその理由や具体的な抑制策の提示が求められる。
来年の予想は3・77%のままで、23年と24年の予想も3・25%で据え置かれた。
インフレ高進を受け、Copomは既に、次回会議で経済基本金利(Selic)を引き上げる事を示唆している。年末時点の基本金利は6・5%、来年末は6・75%と予想されている。
年末時点の為替の予想は最近の動向を反映し、1ドル=5・10レアルから5・04レアルに修正された。