【既報関連】ブラジル南部で雪も降らせた南極方面からの強い寒波は20日も緩む事がなく、サンタカタリーナ州で零下10度寸前の町が出るなど、南部、南東部では19日以上の厳しい冷え込みとなったと20日付G1サイトなどが報じた。
寒波が来ると最も冷え込む事が多いサンタカタリーナ州では、7時現在の気温が、ウルペマ市で零下8・18度、ボン・ジャルジン・ダ・・セラ市で零下7・36度、ウルビシ市で零下7度、サンジョアキン市で零下4・45度など、25市で零下を記録した。サンジョアキン市では水面に置かれて凍りついたシャツや、池に張った氷などを見せる市民もいた。
だが、未明も含めた時間帯では零下9度台を記録したところもあり、19日以上の厳しい冷え込みとなった。20日朝のテレビ番組では、畑に設置した温度計が零下10度台を記録し、農作物が凍った様子を見せる農夫の姿も報じられた。
パラナ州でも、南部のジェネラル・カルネイロ市で零下7・8度など、16市で零下を記録。19日に続き、厳しい寒さが続いた。
サンパウロ州も冷え込みが厳しく、サンパウロ市では全市平均の最低気温が5・4度で、今年一番の寒さとなった。同市極南部では零下2・3度を記録する地区も出た。また、マンドゥリ市では零下4・3度、イタペチニンガでも零下2・1度のように、内陸部でも零下を記録した。
リオ州も同様で、リオ市ジャカレパグアで8・4度など、今年一番の冷え込みを記録した。ミナス州でも、モンテ・ヴェルデ市で零下2・7度を記録した。
寒波の影響は21日も続くと見られているが、南部は21日から少しずつ寒気が緩み始めるとの予報も出ている。他方、南東部では21日未明から早朝にかけて、20日以上の冷え込みを記録する可能性があるようだ。
6月末の寒波では南部中心に収穫前のトウモロコシや葉野菜類が凍るといった被害が出ており、今回も農作物への影響などが案じられている。
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