【既報関連】ブラジル国内のデルタ株(インド株)感染者が19日、97人から110人に増えた事を受け、同日の為替市場ではドルが値上がり、平均株価指数も5月末の水準まで落ちたと19、20日付現地紙、サイトが報じた。
18日までの時点でのデルタ株感染者が、16日の13人から急増して97人になっていた事で、19日の為替市場は朝からドル高で動いていたが、デルタ株感染が確認された人の数はさらに増え、午後8時前には110人と報告された。
各州の感染者の数は、リオ州83人、パラナ州13人、マラニョン州6人、サンパウロ州3人、ゴイアス州とペルナンブコ州各2人、ミナス州1人の計110人となった。
デルタ株の感染者が23人確認されているリオ市では、ワクチン接種をさらに加速化する意向を表明している。同市保健局によると、同市ではまだ、ガンマ株(マナウス株)による感染が中心だとされている。
デルタ株による感染拡大とそれに伴う経済活動の縮小は世界的な関心事だ。米国では新規感染者の83%は同株によるものとの報道も出ている。
このような動きに反応したのが、19日の為替と株式市場だ。同日のドルは昨年の9月18日以来の大きな上げ幅となる前日比2・64%(0・135レアル)高の5・251レアルで取引を終了。この額は、5月27日に記録した5・252レアル以来の高値だ。
また、同日のサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)は1・24%減の12万4395ポイントでひけた。株価下落は3日連続で、5月26日に記録した12万4367ポイントに次ぐ低い数字となった。