フェイスブックが、ボルソナロ大統領3男のエドゥアルド下議(社会自由党・PSL)のアカウントの使用を30日間禁じる措置を行っていたことがわかった。ヒトラーの肖像と発言を使った威嚇行為が問題とされたためだ。20日付現地サイトが報じている。
フェイスブックは14日、エドゥアルド氏の個人アカウントの停止処分を行った。これは、エドゥアルド氏が父ボルソナロ大統領が希望する選挙の投票方式の変更を支持した発言の際、「大きな嘘はそのうち皆が信じるようになる」という言葉をヒトラーの肖像とともに掲載したことが問題視されたためだ。
フェイスブックは14日から来月12日までの1カ月間、新たな投稿を禁止する処分を下した。
エドゥアルド氏はこれを不服として、連邦直轄区の連邦地裁に制裁を解かせるよう、訴えを起こしたが、この訴えが20日に拒否され、30日間の使用禁止措置が確定した。
エドゥアルド氏は今年6月7日にも、ボルソナロ氏の友人の息子で連邦会計検査院(TCU)に勤務する人物が作成した虚偽の報告書に基づき、「ブラジルで発表されているコロナ死者数のうち、半分は別の理由によるものだ」との投稿を行い、1週間の使用禁止処分を受けている。
★2019年11月2日《ブラジル》エドゥアルド下議=「左翼が暴れたらAI5」=軍政タブーに触れ大問題に=下院では罷免求める声も=父ボルソナロ大統領も嘆く
★2019年8月22日《ブラジル》ボルソナロ氏三男の駐米大使指名に不安=上院での承認いまだ不透明=エドゥアルド本人は強気だが=先延ばしにされ続ける決定
★2019年5月16日《ブラジル》大統領の三男エドゥアルド=ブラジルの核兵器保持を擁護=「国の安全性を高める」とも