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外務省研修生OB会新執行部就任=服部レアンドロ氏が新会長に

上原テリオ前会長

上原テリオ前会長

 日本国外務省研修生OB会(服部レアンドロ会長)の2021―22年度の執行部就任式が、13日午後7時からZoomアプリを使って開催された。上原テリオ元会長からバトンタッチされた服部レアンドロ新会長をはじめ、新執行部のメンバーが発表された。伯国全体から元研修生とOB会関係者、山田彰駐ブラジル特命全権大使や桑名良輔サンパウロ総領事も参加し、最後に乾杯をして新しい門出を祝った。
ブラジル全土や東京からも100人以上がオンラインで参加した。
 これは、1965年に日本国外務省が開始した、ラテンアメリカの日系社会で将来リーダーになることを期待されている人物を日本に招聘する研修事業に参加した人のOB会だ。55年間でブラジルから約200人が参加し、一般社会や日系社会で活躍するメンバーが輩出されてきた。

服部レアンドロ新会長

服部レアンドロ新会長

 最初に、コロナ禍と重なった上原前会長時代に実施された、様々なウェブ上を中心とするOB会のイベントを回想する映像が流された。
 上原氏の大きな功績の一つは、昨年開催された「第17回外務省研修生OB会ラテンアメリカ会議」だ。隔年開催の同会議は例年5月に開催されてきたが、コロナ禍の影響で11月に延期され、宮坂国人財団(西尾ロベルト会長)の協力のもと、初のオンライン開催に踏み切った。
 ラテンアメリカ・カリブ地域の11カ国から、元研修生187人がビデオ通話アプリで参加し、その他の関係者も含めると約309人が同じ時間に集まるという、これまでにない画期的な会議となり、上原氏の手腕が高く評価された。
 上原氏は「パンデミックの中でイベントが実施できるかを皆が心配し、緊張が高まりました。そのためにむしろ団結することで絆が深まり、この難局を乗り越えてきました」と述べた。難局を越える中で、父親から教えてもらった「お互い様の気持ちで助け合うこと」の大切さを痛感したと語った。
 ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長は、「上原氏が任務に全力を尽くされたことに敬意を表します。上原氏は公人としてすばらしいだけでなく、SNSでアップされる料理の腕前も見ているだけで食べたくなるほどです」と、私人としてのユニークな一面も紹介した。
 新会長に就任した服部氏は、「子供のころからずっと日本に行きたくて、外務省研修生で行けることになった時には感激し、日本の地を踏んだ時は感動しました。会長として自分の最善を尽くし、ブラジル全土から少しでも多くの人が研修に参加できるようにするという、このOB会の目的を忘れないようにします」と気合を入れた。

乾杯する日本国外務省研修生OB会

乾杯する日本国外務省研修生OB会

【21―22年執行部】会長=服部レアンドロ、副会長=木多ロジェリオ・マサミ、奨学金担当役員=和田ロドルフォ、専務理事=中野マルシア、第2理事=山本アルヴァロ、会計=早川ロドリゴ、第2会計=カワセ・アレシャンドレ、文化理事=近藤アンドレ、コミュニケーション理事=土井カロル・アヤコ、社交理事=上村パウロ・ケンゾウ、渉外担当理事=栗田クラウジオ、広報理事=ホンダ・イズム、青山ルイス・ショウジ、桂川富雄、企画理事=松本フェルナンド