サンパウロ市のジャパン・ハウス(JH、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長)は7月20日から9月12日まで「スポーツ・ラウンジ~TOKYO 2020~」を開催している。同館1・2階の展示とオンラインコンテンツを配信していく予定。入場料は無料。
施設では東京五輪マスコットのミライトワとソメイティが来館者を迎えるほか、今大会の新種目や日本で人気があるスポーツの一つ「野球」や「ソフトボール」等の専用コーナーを設け、プロジェクトマッピングや映像で歴史やルール等を紹介する。
パラリンピックのコーナーではラグビー、バスケットボール、テニスのほか、重度脳性まひや四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツ「ボッチャ」で使用する用具の一部なども展示される。
五輪に関連したデザインや技術の可能性を紹介する「Creators(クリエーター)」企画を実施し、JH施設や五輪メイン競技場を手がけた隈研吾氏や「動くスポーツピクトグラム」を手がけたデザイナー井口皓太氏などを招く。
ピクトグラムはデザインによるコミュニケーション手段として、1964年に開催された東京オリンピックを機に開発・導入された。展示では50種類以上のピクトグラムを体験しながら知る事が出来るスペースも開設されている。
クリエーターや、テクノロジー、建築、科学やスポーツ分野のスペシャリストによる動画やセミナーなどのコンテンツ展開もしていく。
クルッグ館長は「JHで大会の雰囲気を感じ、選手達の活躍を応援しながら、多様性、社会的包摂、持続可能性など社会にとって大切なテーマにも触れていきたいと考えています」と述べる。
同館ではブラジルオリンピック委員会(COB)・パラリンピック委員会(CPB)との関係を強化し、東京五輪に参加するブラジル代表選手やスタッフたちに日本文化を紹介するビデオやセミナーを提供するなどサポートも積極的に実施している。
現在JHは火曜日~日曜日の11時~16時の間だけ開館。新型コロナウイルスの影響により、定員数も制限している。来場について詳しくはJHウェブサイト(https://www.japanhousesp.com.br/)で確認を。