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《ブラジル》経済活動改善で雇用増加=上半期には153万人増

雇用契約の内容を記載する労働手帳(Arquivo/Agência Brasil)

 28日付暫定令で創設された労働社会保障省が29日、上半期に正規雇用者が153万6717人増加と発表したと同日付現地サイトが報じた。
 上半期に全就労・失業者台帳(Caged)に登録された採用者は958万8085人で、解雇者は805万1368人だった。昨年同期は119万人減だったから大幅な伸びだが、専門家は、連邦政府は昨年はじめに登録基準を変更しているため、昨年との対比は不適切としている。
 経済省の雇用・社会保障特別局長だったブルーノ・ビアンコ副大臣は、労働法に基づいた正規雇用者と、よりシンプルで新しい形態の契約を交わした非正規雇用者との間の差をなくし、雇用者負担を小さくする事で就労の機会を作り出す事が同省の役割としている。

 月別に見た雇用増は、1月26万1200人、2月39万7700人、3月17万6400人、4月11万6100人、5月27万6千人、6月30万9100人で、新型コロナの感染者や死者が増えた3~4月は、雇用増も減速していた。
 6月の業種別雇用増数は、サービス業12万5713人、商業7万2877人、工業5万145人、農牧・林・水産業3万8005人、建設業2万2460人だった。
 地域別の増加は南東部16万377人、北東部4万8994人、南部4万2270人、中西部3万5378人、北部2万2064人で、聖州、ミナス州、リオ州が牽引した。6月の新規採用者の平均給与は1806・29レアルで、前月を0・09%下回った。
 同台帳は非正規雇用者の情報を含んでおらず、失業者数や失業率の動きとは直結していない。