「瀬戸内の食、美しい自然、芸術を体験したまたとない機会となったと思います。特に日本から直接紹介された阿波踊りは参加者のハイライトの一つになりました。」――エリック・クルッグ館長はイベント後そうコメントを寄せた。7月1日19時に聖市のジャパン・ハウス(JHSP)がオンライン上で旅行感覚を味わう体験型イベント『せとうち探訪』が開催された。
瀬戸内海に属する地方を2回にわけて紹介する体験企画。本回は東部の岡山・兵庫・香川・徳島を紹介。オンライン会議システムを介して実施され、他参加者のコメントもその場で表示された。
同イベントはJHSPがオンライン上での体験を提供する「Experiência JHSP Online」シリーズの第1回目。日本国外で「日本のまだあまり知られていない地域」を旅先として、旅行の疑似体験を提供する。
JALの協力を得て、搭乗員や操縦士の挨拶映像を収録。日本への渡航の疑似体験する「臨場感」を高める。実際は中々見る事が出来ない操縦席の様子なども収め、バーチャルの強みも活かされた。
総司会のブルーナ・アイイソさんが進行を務め、各地域の絶景や名産品工芸品などを紹介し、40食限定で予約販売された体験キットで「日本」を実体験した。
番組には阿波踊り会館専属連の堀内直人(なおんど)連長が生出演し、阿波踊りについての紹介や会館専属連の踊り子による本場の阿波踊りも披露された。同会館は、徳島市が設置する阿波おどり関連の展示、実演を行う文化施設だ。
食体験キットには4県の名物や郷土料理として徳島県のフィッシュカツ、香川の讃岐うどんとたこ判、兵庫県のぶたまんと日本酒の白鶴、岡山県のばら寿司とあんみつが詰めあわされた。
JHSP内の日本食レストラン愛染オーナー兼シェフの白石テルマさんが配信中に、食体験キットに詰め合わせた各県料理の仕上げ方を説明した。
食体験キットの購入者に文化も体験もしてもらおうと、今回特別に「お土産」として岡山県にある招き猫美術館で絵付け体験用に使われる素焼きの招き猫、徳島県産ゆず粉や阿波踊りの法被、香川県の高瀬茶、JALのアメニティポーチなども贈られた。
ライブ映像ではアイイソさんや白石シェフ、クルッグ館長も踊り、楽しげな雰囲気に包まれた。
瀬戸内の西側を紹介する第2回目は10月頃の開催を予定。
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