リオ市警は30日、元リオ市議でミリシア(犯罪者の民兵組織やそのメンバー)のクリスチアーノ・ジロン容疑者を2014年に起こった殺害事件の容疑者として逮捕した。同容疑者は、2018年3月のマリエレ・フランコ・リオ市議殺害への関与が疑われている人物でもある。30日付現地サイトが報じている。
ジロン容疑者はこの日未明、警察の目を逃れるために就寝所として使っていたサンパウロ市セントロの店から車で出ようとしたところを逮捕された。
同容疑者は2014年にリオ市南部ジャカレパグア区のガルデニア・アズルと呼ばれるコミュニティで、ライバルのミリシアのアンドレ・エンリケ・ダ・シウヴァ・ソウザ氏とその妻が車で走行中だったところを襲撃し、殺害した疑いが持たれている。
市警はまた、ロニー・レッサ容疑者も同件の殺害容疑で再逮捕した。同容疑者は2019年3月に、マリエレ氏殺害の実行犯として逮捕されている。
ジロン氏はかねてからマリエレ氏殺害を命じたとの疑惑を強くもたれている。マリエレ氏殺害については、昨年2月に死亡したミリシアのアドリアノ・ダ・ノブレガの未亡人が、ガルデニア・アズルのミリシアが同市議殺害の件でアドリアノを訪ねて来たと証言しているが、この人物の名前は明らかにされていない。