東京五輪は現地時間の7月31日と8月1日、ブラジル勢は女子テニス、女子体操、男子水泳で、金1銅2の三つのメダルを獲得した。女子体操個人総合ですでに銀メダルを獲得していたレベッカ・アンドラーデは、個人の種目別(跳馬)でブラジル女子体操選手としては初の金メダルの栄冠に輝いた。1、2日付伯字紙が報じている。
7月31日に行われた女子テニスのダブルス3位決定戦で、ルイーザ・ステファニとラウラ・ピゴッシのコンビは、ロシアのヴェロニカ・クデルメトワとエレーナ・ベスニーナのコンビと対戦。第1セットこそ4―6で落としたが、第2セットを6―4で取り返した。第3セットは両コンビとも譲らず、タイ・ブレークが続く息を飲む展開となり、その結果、11―9でルイーザとラウラが取り、銅メダルに輝いた。
ルイーザとラウラの2人は欠場が相次いだことで、五輪直前に出場権を得たことや国際ランキングも高くなかったことで期待値は低かった。だが、準々決勝までの3試合を、あれよあれよと勝ち進み調子を上げていた。
8月1日には女子体操個人種目別の跳馬の決勝が行われ、7月29日の個人総合で銀メダルに輝いたレベッカ・アンドラーデが出場した。
跳馬はレベッカが一番得意とする種目で、3番目に演技を行ったレベッカは1回目で15・166、2回目で15・000を出して、2回平均で15・083を獲得。5番目に演技を行った韓国のヨ・ソジョンは1回目の演技で1位の得点を挙げたが、2回目が14・133で終わってポイントを落としたため、レベッカが1位を維持。
8人目の選手が彼女の得点を超えられないことが明らかになった時点で、レベッカの金が確定。前日のブラジル女子体操界初の五輪でのメダル(銀)に続き、ブラジル女子体操界初の金メダルをもたらした。レベッカは2日に床の決勝にも出場。メダル獲得はならなかったが、同点で3位となった選手2人に次ぐ得点で、5位入賞を果たした。
1日は男子水泳50メートル自由形でも、ブルーノ・フラトゥスが21秒57で銅メダルを獲得した。ブルーノは前日7月31日の準決勝の通過タイムが3位だったため、メダルへの期待が高まっていた。優勝したケーレブ・ドレッセル(米国)は21秒07の五輪新記録だった。
ブルーノは32歳のベテランで、12年ロンドンで4位、16年リオで6位。3度目の正直でのメダルとなった。
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