1日、全国各地で、2022年の選挙をボルソナロ大統領の求める「印刷付きの電子投票(ヴォト・インプレッソ)」で行おうと主張するデモが行われたが、どこも不入りに終わった。ブラジリアの大統領官邸前では人がまばらな空撮、リオ市コパカバーナの海岸では歩道さえ埋まらない中でブラジル国旗があげられる光景、サンパウロ州ジュンジアイーでは車間距離の大きく開いたカレアッタ(車両デモ)など、皮肉られた写真が報道された。この点は大統領三男エドゥアルド下議が参加したサンパウロ市パウリスタ大通りでも同様で、大統領派が寄せた写真だけを公開するのがやっとだった。やはり、「電子投票での不正の証拠を見せる」と大言壮語しながら、実証できなかった大統領を支持者さえも擁護できなかったか。
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7月17日にブラジリアの自宅で何者かに襲われ、5カ所の骨折と2本の歯を破損する被害にあったジョイセ・ハッセルマン下議。不審者が出入りした形跡がないために行われた法医学研究所(IML)の鑑定の結果、夫のダニエル・フランサ氏からの暴行による負傷ではないことが判明した。ジョイセ氏は当初から、ダニエル氏の無実を主張していた。ジョイセ氏の被害時の記憶が喪失した状態となっているのは、ジョイセ氏が習用している薬品の影響があるのではないかとの推論も浮上している。
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五輪の陰に隠れた印象が否めないが、サッカーの全国選手権は週末にも行われている。7月31日のモルンビでのサンパウロ対パルメイラスは0―0の引き分けに終わった。リベルタドーレス8強など、地力のあるサンパウロだが、全国選手権はなぜかここまで不調で、降格圏内の17位。本拠地で首位のパルメイラスを叩いておきたいところだったが。