7月31日付の大統領令により、ブラジル陸軍日系軍人の亀井ウィリアン幸嗣氏(51歳・三世)が大佐から少将に昇格した。少将は将官の中で4番目の地位。陸軍では8人目の日系将官、3軍全体では15人目の将官となる。
亀井氏は1970年に聖市で生まれ、1992年に士官養成のアグリャス・ネグラス陸軍学校(Academia Militar das Agulhas Negras)を卒業。両親は聖州リンス市出身。
2000年には士官改善学校(Escola de Aperfeiçoamento de Oficiais)を卒業し、10年には陸軍指揮幕僚学校(Escola de Comando e Estado-Maior do Exército)を卒業し、パラシュート訓練コースや心理作戦訓練コースなどを修めた。
その後、リオ州のペーニャ・ブラジル落下傘部隊訓練総センター教官や同州レゼンデにあるアグリャス・ネグラス陸軍学校教官として活動した。
その他、ペルナンブーコ州レシフェでは第10機械化騎兵大隊(10º Esquadrão de Cavalaria Mecanizado)で、パイラバ州バイユーでは第16機械化騎兵連隊(14º Regimento de Cavalaria Mecanizado)、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスの西半球安全保障協力研究所(Western Hemisphere Institute for Security Cooperation, WHISC, WHINSEC)などで活躍してきた。