サンパウロ州の学校は2日から新学期に入ったが、生徒が100%対面授業に戻った州立校は全体の4分の1ほどだと、2、3日付現地紙サイトが報じている。
サンパウロ州は18歳以上の成人へのコロナワクチンの接種率(少なくとも1回)が3日現在で77・4%(フォーリャ紙調べ)など、ワクチン接種が浸透し、感染者数、入院者数、死者数などが軒並み下がっている。
このような状況から、州政府は新学期から公立、私立校に、2020年3月以来となる100%の対面授業を行うことを求めている。だがそれは強制ではなく、最終的な判断はそれぞれの学校に委ねられている。
州立校の場合、2日の段階で100%の対面授業を実施しているのは、全5130校の内、24・39%にあたる1251校のみだという。
教室内のスペースなどの問題で100%の対面授業を行っていない学校は、輪番制で授業ごとの出席生徒数を決めているところがほとんどだ。
0〜3歳までの保育園や幼稚園では、8月からも100%の対面授業は避けて、輪番制を行うよう指導されている。これらの学校では最大60%までの制限措置が取られている。前学期までは最大35%に制限されていた。
現在求められている対面授業の際の規制は、マスクの着用やハンドジェルの常備などの衛生対策に加えて、机の列の間隔を1メートル空けることだ。前学期まではこの間隔が1・5メートルだった。