零細・小企業支援サービス機関(Sebrae)によると、2020年7月~21年6月に増えた正規雇用者の71・8%は零細・小企業(MPE)が採用したと3日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
この数字は全就労・失業者台帳(Caged)のデータを基にまとめたもので、1年間で増えた正規雇用者中、209万4812人分は零細・小企業で生まれた雇用で、中規模、大規模企業(MGE)で増えた71万7029人を大幅に上回っている。
6月だけ見ても、零細・小企業では新規採用87万1197人、解雇65万4801人で、差し引き21万6396人分の雇用者増を見た。
これに対し、中・大規模企業では、新規採用66万3993人、解雇59万6048人で、全体の21・9%にあたる6万7945人分の雇用増に止まった。
零細・小企業での正規雇用者増を分野別に見ると、最も増えたのは新型コロナのパンデミックの影響を最も受けたサービス業で、6月には8万7200人分の雇用が増えた。以下、商業6万3200人、工業3万900人、建設業2万6400人、農牧業5900人の増加を見た。このように零細・小企業では全ての分野で雇用増を見たが、中・大規模企業では建設業で6千人分雇用が減ったという。
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