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県連初販売イベントが大盛況=県人会が団結し460食完売!

イベント参加者皆で記念撮影

イベント参加者皆で記念撮影

 ブラジル日本都道府県人会連合会(市川利雄会長)は7月15日、コロナ禍初の販売イベント「スペシャルランチ・パエリア販売」を開催し、465食を販売する大盛況ぶりだった。
 県連は昨年11月に「オンライン日本祭り」を開催しネット上で話題を呼んだが、今回は災禍中初の販売イベントとなった。各県人会メンバーが会員や友人など関係者に販売の告知やイベント当日の販売物の仕込み調理スタッフなど役割分担して開催した。
 当日は、三重県人会館(下川孝会長)で行われ、パエリアの調理は高知県人会の片山アルナルド会長が担当した。
 市川会長は今イベントについて「コロナ禍で大変な中、県人会が団結してイベント実現できました。購入したり協力していただいた関係者の皆さんに、心の底から感謝したい」と述べた。

販売されたパエリア

販売されたパエリア

 県連の運営状況は厳しい。「3月まで運営が本当に苦しかった。その月の経費が払えるかどうかというレベル。再々延期されて来年7月開催予定の『第23回日本祭り』の会場費が20%返金され、宮坂国人財団(西尾ロベルト義弘理事長)からも日本祭りの文化支援として10万レアルを支援してもらった。そして今回のイベント。多く団体に支えられているおかげでコロナ禍でも県連の運営が継続しています」と報告した。
 今後の活動については「9月に予定していた『県連ふるさと巡り』はコロナの影響で来年3月に延期になりました。日本祭りも来年7月。それまでの間に何もイベントがないのは寂しいので、県人会や会員、その他の輪を強める意味もこめて、今回のような販売イベントや、別のオンラインイベントを行おうと現在計画中です。皆さんぜひ楽しみに!」と呼びかけた。
 調理を企画担当した片山会長は、「なんとか完売してホッと一安心。400人前超の予約はイベントの3日前から仕込みをする必要があり大変でしたが、県人会を中心にボランティアが集まったので助かりました。今回のイベントで県連の団結力を再確認しました」と胸をなでおろした。
 会場を無償提供した三重県人会。下川会長は「この会場が県人会の団結の場になって本当によかった。現在のような困難な状況だからこそ各日系団体ができることを持ち寄って団結するべきだと思います」と語った。
 スタッフとして参加した静岡県人会の川崎エレーナ玲子会長は、「この成功は、皆さんが団結したおかげだと思って感謝しています」と充実した表情で汗を拭った。