「41年間も立派に勤め上げられ、お疲れ様でした!」――本日6日をもって、池田隆蔵陸軍中将(60歳、二世)が退役して予備役になるにあたり、軍関係に詳しいリベルダーデ友好会の平崎靖之会長は、そうコメントした。
日系人としては3人目の陸軍中将。もう一歩で大将というところで、退役することになった。残るは松田ルイ・ユタカ陸軍中将のみ。平崎さんは「皆さん、優秀な方ばかり。誰が大将になっても不思議はないのに」とため息。
池田中将は1961年4月、サンパウロ州バウルー生まれ。戦後移民の父・旭さんは、太平洋戦争を経て自衛隊に入隊し、1960年に渡伯した。6人兄弟の第一子として生まれたのが隆蔵さんだった。
現職の第3師団司令官(ポルト・アレグレ)としても、以前に在職した南東軍(サンパウロ)の参謀長時代も日系社会と親しく接したことで知られる。平崎さんは「軍人には珍しくとても腰が低い人」と感謝した。(深)