東京五輪は現地時間の6日、女子バレーの準決勝が行われ、ブラジルが韓国をセットカウント3―0ので制し、ストレート勝ちで決勝進出を決めた。これで今大会でのメダル獲得見込み数が20個となり、五輪メダル獲得数がブラジル史上最多となることが決まった。6日付現地サイトが報じている。
ブラジル女子バレー・チームは5日(現地時間の6日未明)、アタッカーのタンダラが1カ月前に行ったドーピング検査で規約違反の可能性を指摘されたことで、6日の準決勝出場を辞退する緊急事態に見舞われた。タンダラは32歳のベテランで、今大会は第3アタッカーとして貢献していた。
ブラジルはタンダラの代わりにロザマリアを先発メンバーとし、現地時間の21時からの韓国戦に臨んだ。
この試合でブラジルは、タンダラ欠場の影響を感じさせることもなく、序盤から積極果敢に攻め、第1セットを25―16で取った。続く第2、第3セットも同じく25―16で取り、セットカウント3―0とし、予選から7連勝で危なげなく決勝進出を決めた。代役出場のロザマリアはアタックとブロックに活躍して10得点を上げ、この日もっとも活躍した選手のひとりとなった。
女子バレーが決勝に進出したことにより、ブラジルのメダル獲得見込みが20個に達したことで、16年リオ五輪での19個を上回る、史上最多のメダル獲得となることが決まった。
女子バレー以外では、男子サッカー、ボクシング男子ミドル級のエーベル・コンセイソン、同じく女子ライト級のビア・フェレイラも決勝進出を決めている。
さらにカヌー男子C―1の1千メートルでは、イザキアス・ケイロスが予選タイム1位で、準決勝への進出を決めた。イザキアスはリオ五輪の同種目の銀メダリストでもあり、大会前からメダルの期待が高い。6日の予選では圧倒的な差をつけて、一発で準決勝進出を決めた上、ゴール間際に後続の選手の状況を見るゆとりさえ見せていた。
また、男子バレーでは、ブラジルとアルゼンチンが銅メダルをかけて3位決定戦を行う。
これらの種目の決勝、準決勝は日本時間の7日に行われるが、結果如何では、現在は4個の金メダルが、リオ五輪のときに記録した過去最多の7個を上回る可能性もある。
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