8月9日の『長崎原爆忌』にあわせ、ブラジル長崎県人会(森繁親会長)は8日午前9時半から原爆犠牲者への慰霊の祈りを、聖市のサンゴンサーロ教会の日曜ミサに依頼をして捧げた。
同教会はコロナ禍のため、教会公式ユーチューブチャンネルを開設し、ミサの模様を配信している。今回のミサも開始時刻にアクセスすると家からでもミサに参加出来るというもの。
ミサでは聖書の朗読や一部聖歌が日本語で行われた。神父は聖書朗読のあと「今日、平和への祈りにあたって、平和の二つの意味を考える機会になると思います」と切り出し、「戦争が無い平和と、聖書が指す全ての人の魂が欠ける事無く平穏を得る平和」を挙げた。
「実現のためには、朗読でもあったように『無慈悲・憤り・怒り・わめき・そしり等全て一切の悪意を捨て、互いに親切に接し、神が許して下さったように許しあいなさい』などとエフェソ信徒への手紙の一説と共に説いた。
そしてマザー・テレサの言葉「主よ、たとえ私が一日に1回しか微笑みかけることが出来なかったとしても平和の使徒となるように導いてください。私達一人ひとりが平和の明りとなって周りの人々の心を豊かに照らすことが出来ますように」を振り返り、平和への祈りを捧げた。
森会長は「昨年もコロナ禍のため、ユーチューブで平和祈念動画を配信しました。今年は教会にお願いしてオンライン日曜ミサで祈って頂きました。通常は日本語でのミサは行っていないそうなのですが、『なんとかやってみます』と受けてもらえ、お年寄りにもわかるようにミサを行ってくれました」と経緯を説明する。ミサはポルトガル語が基本だが、一部が日本語になっている。
配信後もミサ動画は残っており、現在も「Missa do 19º domingo do tempo comum」(https://youtu.be/l_Xz3SC6OvI)から視聴できる。
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