全国の企業の90%が、現在のブラジルが直面している水危機に起因する電力危機(電力不足)に対する危惧感を抱いていることがわかった。10日付現地サイトが報じている。
これは、全国工業連合(CNI)が6月25日から7月2日に、全国の572の企業を対象に行った調査で明らかになったものだ。
それによると、回答した企業のうち約半分の49%が水危機を「非常に心配している」、41%が「少し心配している」と答えており、楽観的な観測を行い「心配していない」と答えた企業は8%しかなかった。
また、企業家の心配の種で最大のものは「エネルギー関連の経費増」で、83%がこの項目を懸念事項に挙げた。電気代が値上がりすると思っている企業は98%に達している。
続いて、63%が「電力の供給が輪番制となる可能性」を心配している。輪番制による電力供給が「起こる」と確信している企業は7%で、「起こりうる」と考えている企業は55%に達しており、「たぶん起こらない」(28%)の約2倍だ。「起こらない」と確信している企業は3%のみだった。
61%の企業が「電力送電が不安定になる、または中断が起こりうる」ことを懸念している。
また、52%の企業が、「電力不足によって自社の競争力が落ちる」と考えていることも明らかになった。