サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)は7月22日午前10時、聖市リベルダーデ区の本部ビル5階講堂で7月定例役員会を開催した。
まずカラオケ団体グループ・しあわせから援協に合計2万1980レアルの寄付があり、代表の原房子さんや会員から小切手贈呈が行われた。
グループ・しあわせは今年3月に設立されたカラオケ団体で「このパンデミックの中、カラオケ団体として出来る事はないか」と援協への寄付を思いついた。原さんは「一人ひとりの力が合わさってこんなに大きくなり、大変嬉しく思っております」と語った。
1日午前9時には同グループによる慈善ショーがユーチューブ上(https://www.youtube.com/watch?v=Z2g0deYtbHc)で開催され、沢山の歌手や様々な団体がビデオ出演したほか、税田会長も挨拶で出演した。
贈呈式の後に役員会に移り、税田会長は挨拶で援協全体の総職員数が2550人である事や、JICAから大きな支援を得ている事をあげ「多くの責任が伴っている」と襟を正した。「その中で重要なのは日々の創造性や持続可能性を求めること」と説いた。
各施設報告では、傘下老人ホームの入居者や職員へのワクチン接種が2月頃完了していることから施設内の状況が安定しており、サントス厚生ホームやイペランジアホームで徐々に新規入居者の受入れをはじめていることが報告された。
ただしさくらホームでは内部改修工事が有るため、新規入居者の受け入れは今年一杯は不可能ではないかと前園マルセリーノ事務局長が説明した。医療部門でもコロナ患者数は減少傾向にあるという。
地区組織委員会では6月に承認された、協賛店の援協会員向け割引サービスについての進展を園田昭憲副会長が報告。聖市内の協賛店に貼ってもらう援協のコーポレートカラーである緑色のステッカーを発表した。
協賛店を示すステッカーのほか、会員になりたいという人向けにQRコードを読みこんでもらい案内をするステッカーも用意されている。この割引サービスは「目立たない程度に」行っていく方針だという。
会計報告では日伯友好病院を除く施設で、税引き前利益81万9476レアルの黒字となっている。JICAから援協本部に248万1305レアルの支援があり、他施設の赤字を補いつつ黒字に転じた。