全国電力システム運営機構(ONS)が9日、ブラジル北東部では7月に再生可能なエネルギー生産で10項目の新記録が出たと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
新記録の内訳は、風力発電に関するもの四つと即席発電に関するもの四つ、太陽光発電に関するもの二つだという。
鉱山動力省が最も強調したのは、風が強かった7月22日に風力発電によって生じた電力が史上初めて北東部の必要分の102%を供給できる量に達した事だ。風力による平均発電量は同日だけで1万1千メガワット超えを記録した。
同省の情報エネルギー研究部門のディレクターであるアンドレ・オゾリオ氏は、風力発電と太陽光発電はブラジル国内でも主要な再生可能な電力供給源だと強調した。
同氏によると、水力と風力、太陽光、バイオマスという再生可能な電力供給源による発電参加率は48%で、BRICS諸国の中で最も高い。また、再生可能な電力源による発電参加率は、2030年までに80%以上となり、2050年には85%に達するという。
風力発電のための条件が最良の「風の収穫期」は11月までだ。ONSによると風力発電は現在、発電量全体の10・9%を占めているが、2025年には13・6%に達する見込みだ。
他方、太陽光発電は現状で2%ほどだが、年末には2・9%に達する見込みだ。太陽光発電も、7月30日に24時間の平均発電量が682メガワットを記録し、北東部の必要の5・8%を満たす量に達した。
オゾリオ氏は、鉱山動力省では、再生可能なエネルギー生産のための施設拡充のため、今後10年間で2兆7千億レアルの投資を行う意向である事も明らかにした。