ボルソナロ大統領が下院でヴォト・インプレッソの投票が行われる日に三権広場で戦車の行進を行わせたことに、国民からの批判が集まっている。ネット企業「クエスト」が行った調査によると、この行為に対するツイートの93%が批判的なものだったという。また、その反応の中では、ラップ歌手のマルセロD2が「この煙に見るべきものはないな」とツイートしたように、軍用車両14台のうち黒煙をあげた戦車はわずか1台と、威嚇にしては迫力のない行進だったことを冗談画像などでからかうものも少なくない。大統領選の対抗馬とされるルーラ元大統領からも、「軍事クーデターをする力もない」と揶揄された。大統領が思う以上に、国民の反応は冷静なようだ。
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10日のサッカーのリベルタドーレス杯準々決勝。サンパウロ市を代表するクラシコ(伝統カード)となったモルンビでのサンパウロと、昨年の覇者パルメイラスの一戦は、両者譲らず、1―1の引き分けに終わった。ボール保有率は本拠地のサンパウロが6割に及んだが、シュート数は16対14とほぼ互角で、手に汗握る熱戦となった。同カードの次戦は17日、パルメイラスの本拠地アリアンツ・パルケに場所を移して行われる。1戦目のような熱戦を期待したい。
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10日、CPTM9号線の新駅メンデス/ヴィラ・ナタル駅がオープンした。当初の予定から5年遅れて誕生したサンパウロ市極南部の新駅には、開業を待ちわびていた人が早速、殺到する光景が見られた。同駅の営業時間は当面の間、平日の10〜13時のみで、20分に1本の間隔での運行に限定される。それでも、試験営業の期間中も推定1万5千人いると見られる利用者にとっては嬉しい話だろう。