ブラジル日系文学会(櫻井セリア会長)は『ブラジル日系文学』第67号(発行者=近藤アンドレ、編集者=宮川信之)を発刊した。
バイリンガル文芸誌という特色を活かして、今号からポ語版と日本語版の表紙を別にしている。「日本語を勉強しているポ語話者」を意識して一部分にルビを振る試みも取り入れた。
そして新企画として、子供や日本語学習者向けの俳句コーナー「かぴばら俳句会」を開設した。選者は在伯経験もある俳人の三輪遊(みわ・ゆう)氏(鷹俳句会同人)が選者を務める。
投句対象は子供が15歳まで、16歳以上が日本語学習者の部門となる。投句の掲載は3・7・11月号。締め切りは12月・4月・8月の末日まで。1人5句まで。季題は無く、無季俳句も可。
投句に名前(俳号)や居住州や市、年齢を明記して送ること。「作句時の背景や動機もあれば句と一緒にお送り下さい」と呼びかけている。送り先は日語版編集の宮川さん(メール=nikkeibungakujp@gmail.com、ワッツアップ=11・98644・4612)まで。
引き続き投稿作品も幅広く募集中。小説(字数制限なし・長編は分割掲載)、随筆、(7200字まで)、実にエッセイ(800字まで)、短歌(五首まで)、俳句(五句まで)、川柳(5句まで)、詩(2編まで)。
今号も小説や短歌、紀行文を掲載。シリーズとなる赤星淳子さんの紀行文「ブラジル老漫(ろまん)紀行」を掲載。赤星さんは1995年に訪伯して以来、南米旅行を6回もしているという。
ポ語版編集部でも2021年版作品集の新企画をはじめ、作品を募集しており、日本語の作品も応募が可能だという。詳しくは同著ポ語版6頁に掲載している。