フォルクスワーゲンが13日、サンパウロ州のタウバテ工場が8月30日から10日間の集団休暇に入ると発表したと同日付現地サイトが報じた。
同地区の金属労組によると、今回の集団休暇の対象となる従業員は2千人。今回の集団休暇は、同社が使用する半導体の世界的なサプライヤーであるマレーシアが、新型コロナの感染状況悪化で国境を封鎖した事で、部品の調達が困難になった事が原因だ。
同社では5月の3~13日、6月の7~16日にも、集団休暇を採用している。5月の場合は新たな製造工程を導入するためだったが、6月の休暇は今回同様、部品調達が困難になった事が原因で、やはり2千人が集団休暇に入った。
同社では7月12日にも3度目の集団休暇を採用しており、2200人が20日間の休暇に入った。この時は8月2日から復職の予定だったが、一部の従業員に対してはこの休暇が延長され、13日の時点でも800人が集団休暇の最中だった。
これらの800人は16日に職場に復帰する事になっていた。だが、状況が改善していないため、2千人が30日から10日間の集団休暇に入る事になった。
自動車業界の部品不足はかなり深刻で、部品不足による集団休暇は同社だけで既に3回実施(30日からのものも入れると4回目)。タウバテ工場はGolとVoyageを製造しているが、現在はそれ以外のモデルの車も製造できるよう、新しいプラットホームを導入している。