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《サンパウロ州知事》大統領派の軍警司令官を更迭=政治デモ擁護や最高裁攻撃で

ラセルダ氏(Twitter)

 サンパウロ州のジョアン・ドリア知事が23日、同州ソロカバ地方の軍警部隊を率いていたアレクサンデル・ラセルダ大佐に司令官として相応しくない言動があったとして更迭したと発表したと同日付G1サイトやアジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 同日付メディアの報道によると、ラセルダ氏は自分のソーシャルネットワークサービス(SNS)のアカウントに、9月7日に計画されているボルソナロ大統領支持派の抗議行動を擁護し、最高裁を攻撃する内容の投稿を行っていたという。
 ラセルダ氏はこれらの投稿で、9月7日の抗議行動に軍警も参加するよう呼びかけている。また、最高裁に対する攻撃はアレッシャンドレ・デ・モラエス判事を中心とするもので、ボルソナロ大統領が20日に提出したアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事に対する罷免請求を取り上げようとしていないとしてロドリゴ・パシェコ上院議長を批判する投稿も行っている。

 SNSにはボルソナロ大統領と対立し、22年の大統領選出馬を考えているドリア知事や、ドリア氏の出馬を後押しするために同州戦略計画局長に就任したばかりのロドリゴ・マイア前下院議長を攻撃する投稿も行われていたという。
 ドリア知事は23日、このような行為は現職の軍警が政治的なイベントや特定の政党と関係のあるイベントに参加したり参加を呼びかけたりする事を禁じた規定に反しているとして、同日付でラセルダ氏を更迭したと説明した。ラセルダ氏が指揮していたのは、ソロカバ地域78市で活動する軍警約5千人が所属しているCPI―7と呼ばれる部隊だ。
 ラセルダ氏は最高裁攻撃などの投稿後、SNSを閲覧できる人を友人などに限定する措置もとっていたという。