電気代とガソリン代の引き上げが圧力となり、15日締めで試算する広範囲消費者物価指数(IPCA―15)が0・89%に高進と地理統計院(IBGE)が発表したと25日付現地サイトが報じた。
IPCA―15は月末締めのIPCAの先読み指数とされている。8月の同指数は7月の0・72%を上回り、8月としては2002年の1%以来の高率となった。これにより、今年に入ってからの累積は5・81%、12カ月間の累積は9・30%となった。
12カ月間の累積は7月までの8・59%を上回り、インフレを政府目標上限の5・25%内に収める事は一段と難しくなった。
8月のIPCA―15は市場関係者が予測した0・82%を上回り、中銀による経済基本金利(Selic)引き上げだけでは抑制不能との印象がより強まっている。
8月最大のインフレ圧力の一つは電気代で、指数全体を0・23%ポイント押し上げた。現在は少雨による水危機で火力発電が多用されており、追徴料金(赤旗2)が52%調整されて100キロワット/時あたり9・49レアルになった事が影響している。
8月に2・05%値上がりしたガソリン代も、IPCA―15を0・12%ポイント押し上げた。ガソリン代は12カ月間で39・52%値上がりしている。エタノールは2・19%、ジーゼル油も1・37%値上がりしたが、車用の天然ガスは0・51%値下がりした。台所用液化ガスは3・79%、台所用天然ガスも0・73%値上がりしている。
また、公共交通費が1・11%、食品・飲料が1・02%上がり、庶民の懐を圧迫している。