国税庁が25日、7月の国庫収入(税収)は1712億7千万レアルで、7月としては1995年の統計開始以来最良と発表と25、26日付伯字紙、サイトが報じた。
7月の額は広範囲消費者物価指数(IPCA)によるインフレ調整後で昨年同月を34・5%上回った。1~7月も統計開始以来最良で、昨年同期比で実質26・11%増の1兆530億レだった。
1~7月の国庫収入の伸びは、法人所得税(IRPJ)の特別徴収や、1~7月の純益に対する社会納付金(CSLL)など、他の年には繰り返されない項目で約240億レが入ってきたためだという。
昨年7月の特別徴収は28億レだったが、今年7月は40億レだった。ここ数カ月間の税収の伸びは、想定以上の収益が上がった企業が差額を納めた事で生じたという。
1会計年度に支払ったIRPJやCSLLに見合う額以上の利益を得た時は差額を納めるが、利益が予測を下回った時は、次の分割払いで控除を要請できる。
コロナ禍で生じた補償額は昨年7月が208億6千万レ、今年6月が262億6200万レのように増額している。1~7月の累計は3794億8千万レだ。
7月のIRPJとCSLLは411億300万レだったが、社会統合基金(PIS)や社会保険融資納付金(Cofins)も実質33・21%増の316億4100万レに達した。
社会保障関連の収入も、昨年中に先送りされた分が入った事もあり、昨年同月比で実質16・64%増の389億5700万レ。貿易関連の税収も実質55・16%増えた。
同庁は、これらの指数は全分野が回復してきている証拠だとしている。