ジュツリオ・ヴァルガス財団(FGV)ブラジル経済研究所(Ibre)が8月31日、8月の企業家信頼感指数(ICE)は5カ月連続で上昇し、前月比で0・5ポイント(P)増の102・4Pとなったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
ICEは工業、サービス業、商業、建設業の4部門を対象に調査したもので、0~200で表現される。ICEが100を超えた場合は、肯定的な評価をしている事を示す。
将来への希望(IE-E)は4カ月連続で上昇後、0・2P下がって103・7Pとなった。現状への評価(ISA-E)は5カ月連続で上昇し、前月より0・8P高い100・5Pとなった。
8月のICEはサービス業と建設業が上がったが、工業と商業は下がった。また、今後数カ月間への見通しは工業では悪化したが、建設業は現状維持、商業とサービス業では改善している。
FGV統計部門主任のアロイジオ・カンペロ氏は、8月の結果は第3四半期の経済活動が回復傾向を維持する事を示しているとした上で、「8月は将来への見通しがやや悪化した。これまでは100以上を記録してきた部門で指数が下がり、100以下で推移していた部門の指数が上がった」と述べた。
Ibreによると、8月に調査した49項目で評価が上がった項目は53%で、7月の73%より減った。この傾向は全ての部門で確認されたが、工業では評価が上がった項目は40%のみで、他の部門より厳しい見方をしている事が明らかになったという。