サンパウロ州は1日、コロナワクチンの3回目の接種を受ける人たちの接種スケジュールを発表した。1日付伯字サイトが報じている。
今回、州が対象としたのは2回目の接種から半年以上が経過した人たちで、「60歳以上」と「18歳以上で基礎疾患や障害の持ち主」が対象となる。
日程は、6日から12日が90歳以上、13日から19日が85〜89歳、20日から26日が80〜84歳と18歳以上の基礎疾患や障害の持ち主、27日から10月3日が70〜79歳、10月4日から10日が69歳から60歳となる。
3回目の接種を実施する理由について、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は「あらゆるワクチンで80歳以上の免疫が落ちているため」とした。3度目の接種は、デルタ株対策としての補強接種の意味も持っている。
3回目の接種ワクチンに関してサンパウロ州政府は、1、2回目と同じものである必要はなく、医療機関にあるもので良しとしている。ただし連邦政府は米国ファイザー社のもの、もしくはアストラゼネカ社のものを勧めている。
コロナ対策班のコーディネーターで医師のジョアン・ガバルド氏は記者会見で、「補強接種のワクチンはどの組み合わせでも大丈夫」と語った。だが医療関係者の間では、「ワクチンの組み合わせに関する具体的な研究がない」として危惧する声も少なくない。