サンパウロ市では2日から22日まで「ヴィラーダ・スステンターヴェル」と題する持続可能性を問うイベントが開催されている。
このイベントはブラジル国内最大の持続可能性に関するフェスティバルで、今回11回目。新型コロナ後の集団活動再開に焦点を当て、バーチャルと対面を組み合わせたハイブリッド形式で行われる。入場は無料だ。
イベント創始者の一人であるアンドレ・パリャノ氏は、「このイベントでは、街そのものが壁画の役割を果たす。私達の目標は、持続可能性に焦点を当てた考え方でパンデミックから脱する事ができるよう、前向きで反省をこめたメッセージを全ての人に届ける事」と語っている。
イベントの目玉の一つは、セルジオ・カルドーゾ劇場で行われるガル・コスタとレニネのショーで、人数を制限したライブ形式で開催される。
子供向けにはゼカ・バレイロとバンド、グルーポ・トリイイによるショー、ゾゾ・ズレッタが用意されている。このショーには、ピエロのルブラも参加する。
プログラムの大半は、サンパウロ文化センター(CCSP)で行われ、子供向けの劇やサーカス、ダンス、パフォーマンス、器楽演奏、展示など、50以上の活動が行われる。
今年は、持続可能性に関する世界規模の都市イノベーションプログラム「市長チャレンジ(Mayor Challenge)」で表彰された、グアダラハラ市(メキシコ)、サンチアゴ市(チリ)、ボゴタ市とメデリン市(コロンビア)、サンパウロ市の5市の実例紹介なども行われた。
2日午前10時45分から行われたパネルディスカッションはエスタード紙などが中継し、5都市の関係者が、市レベルの為政者達を念頭に、各市で生じた市街化や都市管理に関する問題やその解決策などを紹介し、討論を行った。
持続可能性を問うイベントには地下鉄公社も協力しており、同市東部タツアペ駅ではアンディ・シンジェルによる展示が行われている。
ヴィラ・プルデンテ、セー、ジャバクアラ、トゥクルヴィ、パライゾ、パライゾ、バラ・フンダ、レプブリカ、タツアペ、クリニカス、サンマテウスの各駅では、携帯電話や充電器、ドライアー、コンピューターなど、小型~中型程度の大きさの電気電化製品やバッテリー、電池の回収も行っている。
イベントのプログラムは《https://www.viradasustentavel.org.br/cidade/sao-paulo》で確認できる。