9月7日の独立記念日にサンパウロ市で予定されている親大統領派と反大統領派の抗議活動に関し、8月31日に軍警と代表者らが詳細を調整したと同日付現地サイトが報じた。
軍警によると、詳細調整は、7日の抗議活動に参加を予定している43のグループとの会合で行われた。
大統領支持派の抗議活動は、同日の11時から18時にパウリスタ大通りで行われ、ブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りとプラッサ・ド・シクリスタとの間を使用する。このグループは、ボルソナロ大統領が呼びかけた最高裁への抗議などを前面に出しており、軍警や軍の関係者が同僚らに参加を呼びかけたりして物議も醸した。
これに対し、ボルソナロ大統領や現政権に対する抗議活動は同日の14時から17時にヴァーレ・ド・アニャンガバウで行われる。こちらは、グリット・ドス・エスクルイードス(「排除された者達の叫び」の意)などのグループが参加する。
ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は、大統領支持派の抗議活動が先に予定されていた事を理由に、反大統領派の抗議活動を差し止めようとしていた。
だが、8月30日にサンパウロ州地裁のランドルフォ・フェラス・デ・カンポス判事が、憲法に則り、武器などは持たず、平和裏に行うのならば、何者も同じ日に集会を行うのを止める事はできないとして、反大統領派の抗議活動を認める判決を下した。同判事は、判決の履行は州保安局の管轄とする事も定めた。
これを受けて持たれたのが8月31日の会合だが、州保安局は1日に、「参加者の安全を確保する意味では別々の日に開催するのが望ましいのだが」と本音を漏らした。当日は特別作戦部隊やドローンも配して厳重な警備体制を敷く予定だ。