南米産業開発青年隊協会(渡邉進会長)は19日午前10時に、サンパウロ州イタペセリカ・ダ・セーラ市の円光寺境内に建てた同協会物故隊員慰霊碑の建立10周年記念式典および慰霊法要を行うことを発表した。
農家の二、三男を技術者に育成し国の復興に役立てようと、戦後間もなく産業開発青年隊運動が起こった。
その後海外班が設置され、1956年にパラナ州ウムアラーマ北方セーラ・ドス・ラードスに第1次17人が入植。同地に訓練所が設置され、入植した隊員の活動拠点となった。
着伯した隊員は計326人。農業を始め建設、通信、測量などの分野で活躍した。その間、病魔や交通事故に82人の隊員が志半ばに亡くなったことから、10年前にこの慰霊碑が建立された。
当日は同協会メンバーやその家族など招待制として感染対策を徹底して行われる。
イベントに参加する同協会の小山徳さんは、「慰霊碑が建てられて今年で10年になりました。コロナ禍は続きますが感染対策を徹底した上で、みんなと共に畏友を偲びましょう」と語る。