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東西南北

 独立記念日の7日、ブラジルのSNS上に「フロポウ(flopou)」という、新しい流行語が生まれ、話題を独占していた。これは、1カ月も前から呼びかけられ、大統領支持派の力を示す機会と期待されたのに、ブラジリアの三権広場やサンパウロ市パウリスタ大通りにはボルソナロ大統領が期待したほどの数のデモ隊が現れなかったことを指す。この言葉の語源は英語の「flop(フロップ・失敗)」で、そこにポルトガル語の過去形を意味する「ou」をつけることで「失敗した」とするようだ。今後もボルソナロ大統領に対して使われそうな新語だが、果たして、辞書に残るほど息の長いものとなるのか、単発で終わるのか。
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 3日の金曜から独立記念日の火曜までを5連休にした人も少なくなかったサンパウロ州。海岸部では混雑した光景が報じられ、7日はアンシエッタなどの高速道が渋滞を起こしたとの報道も行われている。コロナ禍の中、マスクもしないで密を作っていた姿はデルタ株のことを思うと怖くはあるが、一方で現在は10代の1回目の接種と90代の3回目の接種が行われるなど、ワクチンによる感染抑止も同時に行われている。今のところワクチンは効果を示しているが、続いて欲しいところだ。
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 今日9日夜9時30分より、ペルナンブッコ州レシフェでサッカーのW杯南米予選、ブラジル対ペルー戦が行われる。5日のサンパウロ市での対アルゼンチン戦は、試合中に国家衛生監督庁(ANVISA)がアルゼンチンの規定違反を訴えて中止となる前代未聞の事態となったが、今回はそういうことが起こることなく無事に試合が行われることと、セレソンの8連勝を期待したいが。