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東西南北

 10日のサッカーのW杯南米予選。敵地で行われたコロンビア戦で、ブラジル代表は決定機がつかめず、0―0で引き分け。これで第1戦から続けていた勝利が9で止まり、9勝1分となった。負けたわけではなかったが、サッカー・ファンはこの日のチッチ監督の采配に厳しく、「調子の良いラフィーニャやアントニーをなぜ前半から投入しなかったのか」「ネイマールのプレーの調子が今ひとつだった」などの批判が飛んでいた。セレソンの次戦は14日、アマゾナス州マナウスのアマゾニア・アレーナでウルグアイと戦う。この試合に勝利すれば、11月の次節でのW杯出場決定がかなり現実的なものとなるだけに、なんとかものにしたいところだ。
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 一方、国内のサッカーでは9日、ヴィラ・ベルミロでのサントス対グレミオ戦を見に行こうとしていたボルソナロ大統領が、「ワクチン・パスポートを所持していなかった」ことを理由に入場を断られた。この対処に大統領はおかんむりだったとか。先の国連総会でニューヨークに行った際も、ワクチン未接種のためにレストランに入れなかった。本人は「自分は他の人以上の抗体を持っている」として「ワクチンを接種しない自由」を訴えているが、それが通用しない場所もあることを、そろそろ理解すべきでは。
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 週末から連休をとっている人も少なくないが、ここまで連日の雨模様で気温も低く、外出には向かない天候となっている。内陸部などでは強風を伴う雨が降り、洪水が起きたところもあるが、サンパウロ市周辺では雨脚が今ひとつ弱く、降水量が思ったほど上がっていない。カンタレーラ水系の水位回復も期待外れなのが歯がゆいところだ。12日のアパレシーダの日はサンパウロ州では雨のち晴れ。子供の日でもあるので、多少なりとも出かけられる状態になってほしいところ。