全国工業連合(CNI)が14日、9月の工業部門の経営者信頼感指数(ICEI)は前月比で5・2ポイント低下し、58ポイントとなったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルやジアリオ・ポルラル・サイトなどが報じた。
ICEIは4カ月続けて上昇していたが、今回は低下した。ICEIは0~100で表され、50ポイント超なら肯定的に見ている事になるが、8月までよりも若干、信頼感が下がったようだ。
1~13日に行われた調査には、大手368社、中規模企業608社、零細・小企業635社の計1611社が参加した。
ICEIは、自社の状況とブラジル全体の経済状況について、現状評価と今度6カ月に対する見通しの二つの視点で評価した結果で算出される。
9月の調査では、現状への評価が56・2ポイントから47・3ポイントに急落した。これは、経営者達が、現在の経済状況が悪化したと評価している事を示している。
CNIで経済の解析を担当するマルセロ・アゼヴェド氏は、インフレが高進している事と水危機による先行き不透明感、政界の混乱が、現状を否定的に見る事につながったと見ている。