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《ブラジル》コロナバック接種者の追跡調査=要入院となった人は0・1%

コロナバック(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 ブラジルで2度、新型コロナによる医療崩壊が起き、100万人あたりの死者数(死亡率)はかなり前に4千人を超えたアマゾナス州マナウス市で、コロナバックの接種完了者5千人の追跡調査の結果が発表され、入院が必要だった患者は0・1%だったと15日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 CovacManausと命名された調査は、教育と治安部門で働き、コロナバックの接種を受けた18~49歳のボランティアの協力を得て行われた。調査用のワクチンはブタンタン研究所から寄贈されたもの。
 それによると、初回接種を受けたのは5087人、2度目の接種を受けたのは5071人で、各人が基礎疾患を持っている。基礎疾患の内訳は、肥満72%、糖尿病54%は、高血圧36%、免疫ができにくい27%などとなっている。

 報告された内容は2度目の接種完了から6カ月間かけて行われた調査の結果で、接種完了後に感染して発症した人は2・6%だった。また、0・1%は入院が必要だったが、集中治療室(UTI)での治療が必要だった人は0・04%、死者は0・02%だった。
 初回接種後に抗体ができた人は91%おり、2度目の接種後では99・8%に向上した。
 調査のコーディーネートを担当した、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)アマゾニア州支部レオニダス&マリア・デアネ研究所(ILMD)調査員のマルクス・ラセルダ氏によると、調査に参加したボランティアは指定日に定期的な血液検査を受ける事が求められており、継続的なデータが収集できたとしている。同氏は、この方法だと、補強接種の必要などについても評価できると説明している。