サンパウロ市で最も有名なファヴェーラ(貧民街)のひとつであるパライゾーポリスが、16日で100周年を迎えた。パライゾーポリスは西部モルンビ区付近にあり、100年前から不法占拠による居住がこの地区で始まった。まとまって人が生活し始めたのは50年代からで、歴史上に残る大不況期の80年代に一気に住人が増えた。現在、市内では2番目の規模のファヴェーラとなっている。これを記念し、16日は朝10時から100周年を祝う行事も行われた。ファヴェーラといえば怖いイメージも持たれがちだが、パライゾーポリスは「G10」と呼ばれる全国のファヴェーラの連合を率い、生産活動も積極的に展開。社会的にも注目され始めている。今後の発展を見守りたいところだ。
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ブラジルを代表するサッカーの実況アナウンサーだったルシアーノ・ド・ヴァーレ(2014年没)の孫ルーカス氏(29)が15日、サンパウロ市南部イピランガで頭部を銃で撃たれて重体となっている。ルーカス氏はこの日の朝6時20分頃、スポーツ施設での録音作業を行うため、車で移動していたが、バイクに乗った2人組に接近されて襲われた。車も盗まれたが、現場近くで乗り捨てられていた。ルーカス氏は病院に運ばれたが、家族の要望で容体は明かされていない。
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15日のサッカーのブラジル杯準々決勝。サンパウロは敵地でのフォルタレーザ戦で1―3の惨敗を喫し、第1試合との合計3―5で脱落した。チームのスター選手、ダニ・アウヴェスをお家騒動で失ったショックが響いたか。同杯の準決勝にはフォルタレーザのほか、アトレチコ・パラナエンセ、アトレチコ・ミネイロ、フラメンゴが進んでいる。