新型コロナの予防接種進展で感染者や死者の数が減少傾向にあるとオズワルド・クルス財団(Fiocruz)などもいう中、18日の保健省統計で1日の感染者が15万人を超え、新記録の大幅更新が起きた。
18日現在の感染者は前日比15万106人増の2123万325人、新規感染者の7日間平均は前日の1万5053人が3万4452人に跳ね上がった。12~18日(感染学上第37週)の新規感染者24万1161人は前週比で116・7%増で、第31週(8月1~7日)の23万3924人も上回った。19日の感染者は9458人増の2123万9873人で、新規感染者の7日間平均は3万4286人だった。
同日現在の死者は前日比で935人増の59万508人、7日間平均は564人だった。第37週の死者3950人は前週より23・6%多く、前週は400人台に落ちていた7日間平均も14日以降、500人台のままだ。19日現在の死者は244人増の59万752人で、7日間平均は557人だった。
ただ、18日の感染者数は明らかに異常だ。Fiocruzは17日、5~11日(感染学上第36週)は新規感染者が25・4%減の11万1300人、死者も26・6%減の3196人で、減少幅は今年最大、州都の集中治療室占有率もリオ市82%、ボア・ヴィスタ市76%、クリチバ市64%以外は余裕ありと報じたばかりだった。
18日の感染者急増はリオ州の10万5700人増が招いた。同州の感染者と死者は前日に更新されておらず、2日分が登録されたが、それでも10万人増は異常だ。第37週の感染者は前週比で380・5%増の10万7794人だった。
保健省は特に言及していないが、17日のデータ未更新はサンパウロ州でも起きた。11日はバイア州でも更新漏れが起きた。各州担当者は8日に登録システムに変更があったとしており、それが影響した可能性がある。第37週は前週より新規感染者や死者が多い州が各15あった。感染者増は、独立記念日のデモや連休で密が発生した事にデルタ株の感染拡大が重なって起きた可能性がある。
感染者増はロライマ州の748・7%増やサンパウロ州の352・3%増、パライバ州の181・3%増が目立ち、死者ではリオ州の997人(41・6%)増、サンパウロ州の881人(31・1%)増、ミナス州412人(43・1%)増が目立つ。
なお、保健省は20日に接種後に起きた女子青年の死は接種と無縁としたが、基礎疾患などがない青少年向けの接種中止勧告は継続している。