ダッタフォーリャがサンパウロ州知事選の世論調査を行い、元知事のジェラウド・アウキミン氏(民主社会党・PSDB)と元サンパウロ市市長のフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)が1、2位を争っている状況だと19日付現地紙が報じている。
13日から15日にかけて行われ、2034人に聞いた調査で1位になったのは、2001〜06年、11〜18年に知事を務めたアルキミン氏で、26%の支持を獲得した。
13〜16年にサンパウロ市市長を務め、2018年の大統領選次点のハダジ氏が、17%の支持で2位につけている。
3位には15%で、アウキミン氏が知事だったときの元副知事で、18年にサンパウロ州知事も務めたマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)。4位には11%で、20年サンパウロ市市長選次点のギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)がつけている。
5位以下は、ボルソナロ政権のインフラ相のタルシジオ・デ・フレイタス氏(無所属)が4%で5位。ブラジル自由運動(MBL)の政治活動家アルトゥール・ド・ヴァル氏(共和者)も4%で6位、ボルソナロ政権の元教育相のアブラアン・ウェイントラウビ氏が1%の支持で7位となっている。
アウキミン氏はPSDB離脱を仄めかしており、PSDBの候補となるかは不確定だ。もしもアウキミン氏が出馬せず、同党候補を現副知事のロドリゴ・ガルシア氏にした場合、1位は23%でハダジ氏となり、以下、フランサ氏が19%、ボウロス氏が13%、タルシジオ氏が6%、ガルシア氏が5%、アルトゥール氏が5%、ウェイントラウビ氏が2%で続く。
アウキミン氏はPSDBから大統領選出馬を有力視されているジョアン・ドリア州知事と対立しており、元サンパウロ市市長のジルベルト・カサビ氏が党首をつとめる社会民主党(PSD)への移籍が囁かれている。今回調査では同氏はPSDB所属として扱われており、同氏が移籍後の政党から出馬し、PSDBからも候補が出た場合のシミュレーションは行われていない。
また、ハダジ氏とボウロス氏の支持者の傾向にかなりの類似点が見られることから、両者がシャッパを組む可能性も指摘されている。
また、同時に行われたドリア知事の州政府に対する評価では、「良い/最高」24%、「悪い/最悪」38%で、不支持が支持を上回っている。