中銀が20日に発表した経済の動向予想調査「フォーカス」によると、今年末のインフレ予測は8・35%に引き上げられた。また、来年の予想も4・10%で、政府目標を超える状態が続いていると同日付現地サイトが報じた。
今年のインフレ予測は24週連続で上昇中で、先週の8・0%より0・35%ポイント、4週前の7・11%と比べると1・24%ポイント引き上げられた。また、来年のインフレ予測も9週連続で上昇し、先週の4・03%より0・7%ポイント、4週前の3・93%からでは0・17%ポイント高い4・10%となった。
今年のインフレの政府目標は3・75%、上限は5・25%だから、上限を超えて久しい。来年の目標3・5%についても中央値を超える予測が続いており、インフレ圧力継続との見方が根強い事を示している。
8月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前月比で0・87%、12カ月間では9・68%上がっていたから、多少減速すると見ている事になるが、ガソリンやガスなどの燃料の度重なる値上げや水危機・電力危機の影響は、全ての経済活動に及んでいる。
一部の市場関係者はインフレ抑制のための経済基本金利(Selic)引き上げは1・25%ポイントとも考えていたようだが、現状では、前回会議で示された1%ポイントの引き上げに終わると見ているようだ。今年末の基本金利の予測は8・25%に上昇した。
今年の国内総生産(GDP)の成長率は5・04%増のままだが、来年は1・63%に引き下げられた。今年の為替は1ドル=5・20レアルのままだが、来年は5・20レアルから5・23レアルに引き上げられた。