《ブラジル》ブタンバックの治験進む=ミナス州内3市に拡大

サンパウロ市のブタンタン研究所が開発中の新型コロナのワクチン「ブタンバック」の治験が進んでおり、ミナス・ジェライス州内で治験に参加する市が3市に増えると17日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ブタンバックの治験はミナス州グアシュペー市で行われていたが、17~18日はサンセバスチアン・ド・パライゾ市とイタモジ市でも治験に参加する人の申し込みが行われた。
ブタンバックは、中国製のコロナバックの国内生産を担当しているブタンタン研究所が、国内初の100%国内生産のワクチンを目指して研究、開発している。
このワクチンは、インフルエンザのワクチン同様、不活性化したウイルスを受精卵に入れて培養して作るため、ジマス・コーヴァス所長は「副反応が起きにくく、安全性が高い」と語っている。ブタンタン研究所はインフルエンザワクチンの生産量が南半球一で、これまで培ってきたノウハウを生かせば大量生産も可能だ。
ブラジルでは既に新型コロナのワクチン接種が進んでおり、サンパウロ州では2度の接種が終了または1度でよいワクチンを接種した接種完了者が州人口の50%を超えている。
このため、ブタンバックの治験は、コロナバックなどの使用承認のための治験のように、ワクチン接種を受けた人と偽薬の接種を受けた人とで感染率や死亡率を比べるのではなく、既存のワクチンより有効性が高い事を示すデータを集めて、新たなワクチンとしての認可を受ける事になる。
ブタンバックの治験ではコロナバックを使うグループとブタンバックを使うグループで治験を行い、有効性を比較する。
コーヴァス氏は「ブタンバックはデルタ株のような変異株に対しても効用を発揮するよう配慮されている。このワクチンが期待通りに機能すれば、現在使われている全てのワクチンに勝る効用を示すはずだ」と語っている。
治験参加者は、18~59歳で卵に対するアレルギーがない事、新型コロナのワクチン接種をまだ受けておらず、新型コロナにも感染していない事が条件となり、妊娠中の人や授乳中の人も対象から外される。