ブラジル北東部の観光名所フェルナンド・デ・ノローニャ島が20日、10月からは観光客に新型コロナの予防接種証明の提示を求める事などを決めたと同日付G1サイトなどが報じた。
フェルナンド・・デ・ノローニャ島では18歳以上の住民は100%、接種を完了している。だが、外部からウイルスが持ち込まれれば、子供や青少年への感染などを引き起こす可能性がある。
そのため、島を訪れる3週間以上前に接種を完了(通常のワクチンなら2度、ヤンセン社製ワクチンなら1度の接種)した事を証明する書類と、48時間以内に受けたPCR検査の陰性証明、または抗体を持っている事を示すIgG検査の結果の提示を義務付ける事を決めた。この場合、簡易版の感染検査は認めないという。
予防接種証明は、保健省が管理する統一医療保健システム(SUS)の「Conecte」か、居住地の州や市のサイト(Conecta RecifeやPasse Verde)で取得したデジタル版のものでよい。
また、6歳未満の子供はPCR検査や抗体検査の結果を提示する必要はないが、7~11歳は、48時間以内のPCR検査の陰性証明かIgG検査の結果を提示する必要がある。12~17歳の青少年で予防接種を終えていない人も、いずれかの検査の結果の提示が求められる。
これにより、同島を発つ便の乗客の30%に義務付けてきたPCR検査またはIgG検査は、行わなくて良くなる。
また、PCR検査やIgG検査の結果提示は移行期間中の代替策で、12月1日からは接種完了を示す接種証明以外は認めないという。現行の防疫基準は48時間以内のPCR検査だけを義務付けている。
同島では、パンデミックが始まった2020年3月以降、756人の感染が確認されており、748人は回復したが、5人は死亡。3人は現在、島内で隔離、治療中だ。