ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》大統領四男が銃を見せCPI威嚇=委員の怒り買い召喚か?

《ブラジル》大統領四男が銃を見せCPI威嚇=委員の怒り買い召喚か?

 ボルソナロ大統領四男のレナン氏(22)が上院のコロナ禍に関する議会調査委員会(CPI)に対して威嚇行為を行ったことが問題視され、同氏をCPIに召喚するよう望む声があがる事態になっている。21日付現地紙が報じている。
 問題となったのは、レナン氏が20日にインスタグラムにあげた動画投稿だった。その動画は、レナン氏が銃販売店を訪れ、ガラスケースの中に飾られた数丁の銃を見せるというもの。レナン氏はそこに、「やあ、CPI」と書いてCPIを挑発した。
 これは直ちに問題となり、一斉に報じられたため、レナン氏が投稿を削除した。だが、CPI委員たちの怒りは大きく、アレッサンドロ・ヴィレイラ上議(シダダニア)は「威嚇行為」として、レナン氏の召喚を求めている。

 CPIでは、レナン氏の企業立ち上げを手伝うなど親密な関係にあるマルコニー・アルベルナス・デ・ファリア氏を重要な捜査対象にしたばかりだ。彼は、保健省が仲介業者を介して相場の10倍でインドのコロナワクチン「コバクシン」の不正契約を行った際のロビイストだと目される。この契約は契約額が注目されがちだが、保健省が仲介業者を介してワクチンを購入する行為自体も違憲だと報じられている。
 CPIは先週、レナン氏の母でボルソナロ大統領前妻のアナ・クリスチーナ・ヴァレ氏の召喚を決めているが、ヴィレイラ上議は、レナン氏からもマルコニー氏との関係について聞きたいとも訴えている。