サンパウロ商業協会(ACSP)が20日、9月前半のサンパウロ市の小売販売は、8月前半より14・6%伸びたと発表したと同日付現地サイトが報じた。
ACSPによると、新型コロナによる外出規制がより厳しかった昨年9月の前半と比べた場合の小売販売は、24・4%増えている。
ACSPは、小売販売の回復は外出規制緩和や新型コロナのワクチン接種の進展によるもので、母の日商戦があった5月以降、継続して回復しているという。
ただし、現在の小売はまだ、昨年の3月に導入された、コロナ対策としての社会隔離政策で生じた損失分を取り返しているに過ぎず、パンデミック前の状態に回復した上で、成長を遂げ始めるのは来年以降との見解も明らかにした。