世界的食品企業クラフト・ハインツ社が23日、ケチャップやトマトソースなどの大手として知られるブラジル企業エメル社の買収で合意が成立したと発表した。クラフト社の前身のクラフトフーズは、2015年にケチャップの世界的大手ハインツ社と合併し、世界5位の食品メーカーとなっている。23日付現地サイトが報じている。
クラフト社によるエメル買収は今後、経済防衛行政審議会(Cade)の承認を経て、正式決定となる。売却額はまだ明らかにされていない。
エメルは1915年にサンタカタリーナ州ブルメナウで創業された、国内の食品産業界でも老舗の企業で、現在はケチャップ、トマトソース、マスタードなど、約300に及ぶ商品を扱うメーカーとしても知られている。
この買収により、クラフトの持つレストラン網などでもエメルの製品が配布されていく予定だが、クラフトはすでに世界的なケチャップ・ブランドとして知られるハインツを抱えるだけに、今後のケチャップ販売の戦略が注目されるところだ。