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東西南北

 国連総会でスピーチを行った21日の夜、ボルソナロ大統領が米国のトーク番組で痛烈に批判された。大統領をからかったのはABC局の司会者ジミー・キメル氏で、同氏はニューヨークにワクチンを接種しないでやってきた大統領を、漫画「スヌーピー」内のキャラクター、ピッグペンにたとえ、笑いを取った。ピッグペンは、風呂に入らず、いつも垢にまみれて悪臭を放っている少年だ。キメル氏はさらに、「彼はワクチンを接種するとワニになると思っているようだ」と、ボルソナロ氏が以前に実際に発言して有名になった言葉まで紹介した。ボルソナロ氏は国際的に、冗談めかして紹介されたり、ブラジルでの感染蔓延の元凶として批判されている部分を強調して報じられたりしている印象が強いが、本人的にはそれで良いのか。
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 先週のダッタフォーリャに続き、Ipec(旧イボッピ)も大統領選の世論調査を発表した。ダッタフォーリャ同様、1位はルーラ元大統領で、支持率は48%と過半数に迫る勢いだ。同調査での支持率はボルソナロ氏の23%の2倍以上となった。ルーラ氏はセルジオ・モロ氏を候補に入れたシミュレーションでも45%の支持で強さを見せている。また、政権評価でも、ボルソナロ政権は「良い・最良」が22%で「悪い・最悪」が53%と過去最悪。あと1年でどこまで挽回できるか。
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 22日のサッカーのリベルタドーレス杯。マラカナンで行われた準決勝のフラメンゴ対バルセロナSC戦は、今大会絶好調のブルーノ・エンリケが2得点を決めたフラメンゴが2―0で逃げ切った。第2戦は29日に敵地エクアドルで行われるが、仮に敗れても得点を記録し、2点差以内までならフラメンゴの2年ぶりの決勝進出が決まる。