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《ブラジル》環境に焦点で風当たり強まるか=ドイツ議会選挙で中道左派党が第1党に

SPDのショルツ党首(Twitter)

 26日にドイツで連邦議会の選挙が行われ、中道左派・ドイツ社会民主党(SPD)が現職のアンゲラ・メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)に僅差で勝ち、議会第1党となった。新政権は連立次第となりそうだが、いずれの場合もブラジルには厳しくなりそうだと27日付現地紙、サイトが報じている。
 26日の選挙で、SPDは議席を53増やすことに成功。206議席で2002年の議会選以来の第1党となった。逆に、CDUは議席を50減らして196人となり、2005年の選挙以来、4期続けていた第1党の座から降りることとなった。
 だが、両党ともに、過半数である386議席(定員は735議席)には大きく及ばず、政党連立により、与党を目指すこととなる。首相はSPD党首でメルケル政権の経済相のオーラフ・ショルツ氏か、CDU党首で同党のメルケル派後継者のアルミン・ラシェト氏との争いとなる。
 現状のメルケル政権とボルソナロ政権の関係は、環境問題を契機に悪くなり、ドイツは法定アマゾンの森林伐採増加を理由として2019年に「アマゾン基金」への支援を打ち切っている。

 さらに、SPD、CDUのいずれが政権を取った場合でも、議席を51人増やし、118議席と躍進した「緑の党」の取り込みが必至となっている。その場合、環境問題を第一に掲げる同党の意向が強くなるのは避けられず、新政権の環境問題でのブラジルへの反発が強まることが予想される。
 SPDはブラジルとは、大統領選の世論調査で有利に立つルーラ元大統領の労働者党(PT)とつながりの深い政党として知られている。同党所属で欧州議会議長でもあるマルティン・シュルツ氏は、ルーラ氏が18年4月〜19年10月に実刑に服していた際も、連絡を取り合っていた。
 一方、同国の極右政党で、ブラジリアにボルソナロ大統領を訪れるなど親交のある「ドイツのための選択肢(AfD)」は第3党から第5党に落ち、SPD、CDUのいずれでも、連立の構想には入っていない。

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